ドッグフードの歴史 -その1 始まりはビタワン-
食材を調理して食事を作る『手作り食』って
人間にとって極めて当たり前のことですが、
現在のペットの世界では当たり前なのはペットフード。
でも・・・
ドッグフードとかキャットフードっていつからあるんだっけ?
昔は「ねこまんま」とか「味噌汁ぶっかけご飯」とかだったはずだけど・・・?
ということで・・調べてみました。
ドッグフードの歴史!
ちょっと遡りすぎかもしれませんが、
ドッグフードのルーツは1860年代、イギリスの船乗りたちが、
航海のおともの定番だったビスケット・・・つまり最低限の保存食ですね。
これが決して美味しいものではなかったため、
船員たちが船を降りたあと、
余ったビスケットは波止場に捨てられるのが常だったそうです。
それを野良犬が食べに来るのをみて、
商魂たくましいイギリス人によって「ドッグフード」という発想が生まれ、
効率よく、安価に製造できるように、製粉業者が穀物のカスを利用して、
犬用の、ビスケット状、または粒状ドライフードを世像・販売するようになりました。
1900年代、戦争が盛んで、人間の食糧も少ない時代、
動物用はますます残り物でできるだけ安価に安て供給できることが重要となります。
そんな時代を経て、ドッグフードはアメリカで大きな市場を形成し、
その文化は第2次世界大戦後にアメリカから日本に持ち込まれます。
もともとの発想は、「安価で安定供給」のために残りかすで作るというのもであっても、
当時の日本では、アメリカから持ち込まれるものはなんでも『高級品』です。
普通の家庭では、まだ「犬には残飯あげとけ」の時代です。
ドッグフードは人間用には使えなかった食材の残りカスで作られるので、
素材のグレードとしては残飯以下なんですが・・・。
当時の日本では在日外国人と一部の富裕層のためのものでした。
そして、1960年、ビタワンが日本初のペットフードとして誕生します。
これが当時のビタワン↓↓↓
発売当初はドッグフードなんてものは、誰も知らないわけで、
広告宣伝費がずいぶんかかったようですが、
ペットの時代は必ず来るという、いわば先見の明があり、
ビタワンを製造販売する日本ペットフード株式会社は
1964年に設立され、今も存続しています。
そしてビタワン自体もまだ健在なんですよね。
50年続いているブランドですからね。
マーケティング的にはすばらしいいことです。
そして2010年、50年ぶりにリニューアルされたという新キャラクターがこれ↓
あまり変わってないですね。
さすが、ブランドイメージ維持してます。
あ、くれぐれも言っておきますが、
ビタワンの回し者ではありません(笑)
正直、買ったこともありません(スミマセン)
ドッグフードの歴史を語る上で
草分けブランドなので、ご紹介しました。
では、長くなったので続きは
「ドッグフードの歴史 -その2 輸入フードの台頭-」で。。。。